2007年 08月 02日
暑いのは辛い… |
現在御覧の通り、修復現場の足場からはフィレンツェの街が一望できる。しかも現場までは、家から徒歩5分という信じられない距離!!こんな恵まれた環境で仕事をするのは、イタリアに来て10年経つが初めてである。ここはフィエーゾレにある『メディチの屋敷』"Villa Medici"と呼ばれる場所だが、昔はその名の通り、メディチ家の別荘地のひとつであったらしい…。現在は幾つかのファミリーが分割してこの広大な敷地に住んでいるそうな…。
修復しているのは1800年代に描かれたデコレーションで、ビアンコ・ディ・カルチェの技法で描かれている。1900年代に入って加筆などが施されており、その後天井の破損箇所から雨漏りがして作品は大きく痛んでいる。だから、結構細かい作業が多くなってしまうのだが、そんな時はフッと外を観ると、素晴らしい景色が広がっていて目の保養と共に疲れが癒される…幸せ〜。ただ、唯一不満なのが、敷地内にあるプールでキャッキャ、キャッキャとはしゃぎ回るちびっ子達…。プールは現在仕事をしている場所から目と鼻の先にあり、「40度近い気温の中汗だくになってこっちは仕事をしているのに…」と、ついつい愚痴ってしまう。誰も悪くないのにねぇ〜。やっぱり暑すぎると人間、どうしてもイライラがつのってしまうものです…反省。う〜ん、今度こっそり泳いでやろうかなぁ…
by affresco-restauro
| 2007-08-02 01:25
| 壁画修復