2011年 03月 20日
人々の暖かい気持ちに感謝! |
東日本大震災が発生してから10日近くが経過しました。被災地では多くの方々が避難生活を余儀なくされ、中には御家族の安否を気遣いながら不安な日々を過ごされている方も多くおられます。こちらでも連日、原発の問題と合わせて大きく報道されていますが、様々な情報が入って来れば来る程、災害募金以外何も出来ない自分の無力さに歯痒さを感じています。
先日、3月17日はイタリア統一150周年を記念してフィレンツェでも数々のイベントが行なわれました。街には沢山のイタリア国旗が飾られ、前夜祭ではフィレンツェの主要モニュメントに緑・白・赤のライトアップが施され、気持ち程度の花火も打ち上げられ・・・なかなかのお祭り騒ぎとなっていました。そんな中、所々日本の国旗を掲げてくれている人も居て、「遠く離れた国の人達も心配してくれているんだな…」と、暖かい気持ちが日本人としてとても嬉しかったです。震災発生後、イタリア人を含め日本以外の国々の友人や仕事の同僚から電話やメッセージを沢山いただいています。また、行く先々のBARやスーパーマーケットでも僕が日本人と分かるや否や声をかけてくれます。そんな方々にこの場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
また、昨日は仕事でフィレンツェの南にあるポッジボンシ "Poggibonsi" という街に行ってきました。その街のとある教会に『聖母子像』をテーマとし、1300年代後半に描かれたと思われる小さなフレスコ画があるのですが、今回はこの作品の保存修復プロジェクトの構想を組み立てるのが目的でした。作品を観てみると、残念ながら聖母マリア様の顔が描かれていたであろう作品上部は完全に欠落していました・・・調査を進めて行く中、プロジェクトの一環としてイタリアでは異例の欠損部分を復元する話しが持ち上がりました。僕は『聖母子像』をテーマとする作品を観る度に、『命の繋がり』というものを強く感じます。まだ保存修復事業として確定はしていませんが、実現した暁には、震災で亡くなられた方々への深い哀悼の意を表し、ご冥福を祈りながら制作に臨みたいと思います。
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先日、3月17日はイタリア統一150周年を記念してフィレンツェでも数々のイベントが行なわれました。街には沢山のイタリア国旗が飾られ、前夜祭ではフィレンツェの主要モニュメントに緑・白・赤のライトアップが施され、気持ち程度の花火も打ち上げられ・・・なかなかのお祭り騒ぎとなっていました。そんな中、所々日本の国旗を掲げてくれている人も居て、「遠く離れた国の人達も心配してくれているんだな…」と、暖かい気持ちが日本人としてとても嬉しかったです。震災発生後、イタリア人を含め日本以外の国々の友人や仕事の同僚から電話やメッセージを沢山いただいています。また、行く先々のBARやスーパーマーケットでも僕が日本人と分かるや否や声をかけてくれます。そんな方々にこの場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。
また、昨日は仕事でフィレンツェの南にあるポッジボンシ "Poggibonsi" という街に行ってきました。その街のとある教会に『聖母子像』をテーマとし、1300年代後半に描かれたと思われる小さなフレスコ画があるのですが、今回はこの作品の保存修復プロジェクトの構想を組み立てるのが目的でした。作品を観てみると、残念ながら聖母マリア様の顔が描かれていたであろう作品上部は完全に欠落していました・・・調査を進めて行く中、プロジェクトの一環としてイタリアでは異例の欠損部分を復元する話しが持ち上がりました。僕は『聖母子像』をテーマとする作品を観る度に、『命の繋がり』というものを強く感じます。まだ保存修復事業として確定はしていませんが、実現した暁には、震災で亡くなられた方々への深い哀悼の意を表し、ご冥福を祈りながら制作に臨みたいと思います。
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by affresco-restauro
| 2011-03-20 12:15
| 日々の暮らしの中から…